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グリーンスピリッツ協議会会長 谷田貝 光克

 グリーンスピリッツ協議会会員の皆様には、当協議会の運営に関しまして日頃多大なるご支援ご協力を賜っておるところでございますが、この場をおかりしまして心から御礼申し上げます。
 当協議会は、会の名前が表していますように緑資源の持つ力を存分に享受し、その利活用を図ることを目的としております。そのためにはまず森林をはじめとした緑資源が元気でなければなりません。近年は、地球規模の温暖化が進み、異常気象、環境破壊、生物多様性の減少など、これまでには見られなかった現象が数多く見られるようになってきました。そのような現象を引き起こす原因の一つに熱帯林をはじめとした森林の減少、森林の劣化などが考えられています。森林が活気づき、元気であることは単に用材生産などの資源利用の問題にとどまらず、私たちが地球上で生活を営む上での多くのものに関わっているのです。
 樹木をはじめとした植物は、二酸化炭素を吸収し光合成により成長します。家畜などの動物はその植物を食べ育ち、ヒトは野菜や家畜の肉を食べ、木を用材や燃料として使い、薬木薬草、樹脂塗料などとして利用します。実は植物だけが無機物からからだを作る能力を持ち、その植物の恵みの上で動物もヒトも育てられ、生活を営んでいるのです。ヒトは石油・石炭等の化石資源からさまざまなものを合成し、世の中に送り出してきました。そういう点ではヒトも立派な生産者であり、知恵者であります。しかしながら、過度な化石資源の利用により二酸化炭素などの温室効果ガスの放出による温暖化、環境破壊などの弊害が現れてきたのも事実です。また、地下に眠る資源は有限であり、枯渇化の問題も現れています。そのようなことを考えますと、再生産可能で、二酸化炭素の収支をゼロに抑え、環境に順応した植物資源はいつまでも地球上の営みを健全に保つかけがえのないものなのです。極言すれば、この世に植物の存在がなければ私たちの存在も考えられないことでしょう。いままさにその植物の恵みを再認識する時代になってきたのです。
 わが国は森林に恵まれ世界有数の高い森林率となっています。しかしながら、森林の荒廃が目立っています。森林に元気を取り戻させる多くの努力も行政や団体によってなされています。いまに生きる私たちだけの時代だけでなく、森林は次世代、そしてさらにその先々までいつまでも元気でいることが必要です。そして私たちは森林を元気な姿で次世代に引き継がなければなりません。それには森林の恵み、緑の恵みを一層理解し、緑を育て、そして利活用していくことが必要であると思うのです。木は伐らなければ育ちません。伐って新たな生命を植え付けて山は再び育ちます。そして、伐った木を利用しなければ山に元気は戻りません。育てるだけでなく、利活用することで森林に活気がみなぎります。それでこそ高い森林率を誇れるのです。
 いまや情報化の社会です。多くの情報が様々な手段を通して飛び交っております。そのような中でネット上のホームページでの情報発信は大きなウエイトを占めています。当協議会はこのたび、ホームページを刷新し、このホームページがみなさまへの情報発信基地となり、会員相互の議論、情報交換を高めることはもとより、会員以外の一般の方への情報提供も積極的に行い、森林資源をはじめとした幅広い植物資源の利活用をめざしていく所存ですので、よろしくお願い申し上げます。

       地球の緑よ、いつまでも

 皆様のますますのご理解とご協力を心からお願いする次第です。